「私の妊娠生活」


                                        

趣味は海外旅行。豪華な旅ではない。夫婦や友達と行くのでもなく、一人で行くビンボー旅。

安い航空券だけ取って、ホテルは現地で決めるみたいな。

最初は孤独で恐怖な気分だけど、一人だと諦められるし、何と言っても身軽で、行動をその日の気分で決定できるのがとてもいい。

そして、一人旅の人は結構いる。

そしてそういう人とご飯をたべたり、話したりする事が楽しい。

 

結婚しても仕事の転職期間に行ったりしていた。

30歳を過ぎても変わらず、身軽な気楽な生活を楽しんでいた。

でも、33歳の秋に、叔母が亡くなった。

叔母は独り身で、姪の私を本当に可愛がってくれた人。

とても悲しかった。

そして、その時、父と母もいつか突然いなくなってしまう日が来るのだと思った。

 

自由に育ててくれた父母、海外に行くことも一度もなかった父母なのに、(だから?)私が海外に行くことを一度も反対しない。

母は長い間、子供が出来なかったので、周りに色々言われたみたい。

だから、私には子供の事は言わない。

 

その時、スイッチが入った!

今までそこまで子供がほしいとは思わなかったけど、素直に「子供がほしい」と思った。親に孫を見せてあげたいという気持ちは勿論あったけど、それだけではない、なにか本能的に子供を産んで育てたいなぁという気持ちだった。

 

主人に相談すると、主人も同じ気持ちだと言ってくれた

。学生時代から私を支えてくれた人。

この人の子供を産み、一緒に育てられたら、いいなぁと素直に思った。

もう、海外に行けなくなっても、まぁいっかと、思えた。

 

それから、2年後。

妊娠が分かった。

本当に嬉しくて、病院の帰りに、主人に電話に泣きながら報告。

でも、でも、もしかしたら、ダメになってしまう可能性もあると思い、まだ親には報告しないと決めた。

 

毎日がドキドキ。

不安と喜びとが交互に襲う。

おなかをなでては、「元気に育ってね」と唱えまくる日々。

偶然見たブログで、ダメになった記事を読んでは、恐怖と不安で、次の検診まで本当に大丈夫だろうか? 

エンゼルサウンズという胎児の心拍がきける商品をアマゾンでポチるかどうか悩む日々。

 

そしてやってきたつわりの嵐。

とにかく、通勤のバスの中がキツイ。

においがダメで、常に吐きそう。

苦しい。

でもつわりは「生きている証拠」。

辛いが嬉しい。

親にも報告、電話の向こうの母は泣き、そして私も泣く。

 

おなかがすくと気持ち悪い。

「食べづわり」というのがあることに、妊娠してから知った。

 

勤務中も辛い。

接客している時は割かし平気。

でもお腹がすいてきて、気持ち悪くてちょっと休憩室へ行かせてもらう。

職場の人はほとんどが同世代か年上なので、暖かい目で見てくれてすごく助かった。

ただ、勤務中に気持ち悪くなり休憩室で休ましてもらっていた時に職場で一番若い子が、休憩室にたまたま入ってきた。

つわりのくせにバナナなんかを食べていた私の姿をみて、「意味が分からない」という顔、無言で出て行かれた時は、ちょっと辛かった。

 

でもその子の気持ちわかる。

「つわり」って「吐く」ってイメージだよね?

気持ち悪いって言って休んでいるのに、何たべているの?さぼり?って、思うよね?

 

それなりに女の人生30年以上来たけど、実際経験してみない事にはわからない事が山ほどあるんだなぁと思う日々。

その後食べづわりに吐きづわりも仲間入り。

 

そして、そして、月日は流れ、辛かったつわりも落ち着き、安定期になり、やっと妊婦であることを楽しめるようになり、妊娠7ヶ月になった。

ぜんぜんお腹が出てこない、心配になるくらい、その後産休にはいってもあんまりお腹は出てこず、そのまま36週へ。

予定日まで、あと3週間になり、もうすぐ妊婦生活も終わりになるので、記念にと思って「マタニティーフォト」を撮った。

 

よし、これで妊婦生活思い残す事なし!

俄然、出産が楽しみになり、37週を迎えた時

「(君の)準備ができたらいつでも出ておいで」と言ったら、本当に次の日からお腹がよく張ってきて、その次の日におしるしがきて、37週と4日で生まれてきてくれた。

 

予定より17日も早く、わが子に会えた。

私の誕生日の次の日にわが子に会えた、やっと生まれてきてくれた。

不安だらけの妊娠生活だったけど、本当に本当にいい経験させてもらったなぁと思う。

勿論、陣痛は激痛で、辛かったけど、出産は私にとっては、(語弊があるかもしれないが、、)とても快感だった。

 

今、4ヶ月になった息子。

夜寝た後のかわいい寝顔にいつも感謝する。

ずっと会いたかったよ、ありがとう。

これから先、もしかしたら子育てに悩むかもしれない、でもこの気持ちをずっと忘れないでおこうと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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